雪うさぎ日記

お気に入りのモノや本、趣味のことなど何でもありの雑記帳ブログです。気ままに更新

わたしの実家は姉の家

今週のお題「わたしの実家」

 

わたしは二人姉妹の妹で、姉が婿をとって実家を継ぎました。

昭和はそんな時代でした。

 

女性が嫁に行くと、単に夫婦の新しい戸籍ができるだけですが、婿養子の場合は、夫婦の新戸籍と同時に婿は婚家の養子になりました。婚姻と養子どっちの手続きが先なのかはわかりませんが、そうでした。

今ならそんなことしないと思います。

 

わたしの実家は、なので今は姉家族の家です。もう建物も建て替えられたし、生まれ育った家、親の家という感覚はありません。

 

母は明るい認知症で、わたしのことはもう忘れています。訪ねて行くと、「誰だかわからないけど親戚の人」が来たと思っているようです。娘だと伝えると「そっかー娘かー」と言い、「親戚の人だと思った?」と聞くと笑いながら頷きます。

 

明るい認知症なんて変な表現ですが、母は自分が忘れている(認知症の状態でいる)ことを受け入れています。自分は全部忘れた、ハッハッハッハッと笑います。悲壮感がないので気が楽です。もちろんそれは離れて暮らしているからで、普段一緒にいて面倒をみている姉の苦労は言うまでもありません。姉にすべておまかせで申し訳ないですが、わたしには同居の義母(認知症とは全く無縁、元気でよく食べる92歳)がいるので、どうしようもないです。

 

今自分の家が、巣立った子供たちにとって「実家」となっています。長期の休みに帰ってくる実家、親のご飯を食べる実家となっています。こうやって改めて考えてみると、自分の家が「実家」になっていることに、少々驚きます。あっという間だった長い時間の経過、家族の共有の思い出。感慨を覚えると言ったら大げさかな。心の中で何かが広がって沁み入る感じです。

 

同じように、わたしの実家も「わたし」の実家でなはく、結婚して家を出た「姪」の実家なんですね。